安田ピンボール

買うと危ない「高配当株」の特徴と見分け方

12/20 12:20 配信

株式投資といえば配当金。配当金目当てで、株式投資を始めたという方も多いでしょう。特に、高配当な株は投資初心者からも人気で、僕のところにも「この株どうでしょう?」なんて、質問が寄せられることもよくあります。

とはいえ、高配当株がすべてお買い得か?と聞かれると、そうともいえません。配当がたっぷりもらえる会社でも、株価がズルズル下落してしまうところがたくさんあります。仮に配当を受け取れても、株価が下がってしまえばお金は減ってしまいます。

そこで、買うと危ない高配当株の特徴について解説します。

◆買うと危ない高配当株の特徴

今回紹介するのは、ニューヨーク州立大学による研究です。同研究では、1974~1981年(7年分)の米国株データを集計しました。集計方法は3種類で、そのうち1つが高配当株を狙った投資法の有効性を調べています。

この研究によると、「高配当株の中でも、借金が少ない会社は株価リターンが高かった」ことが確認できました。裏を返すと、「たとえ高配当でも、借金が多い会社は株価が伸び悩むリスクをはらんでいる」ともいえそうです。

◆借金が多い会社の問題点

借金をすれば大きく、素早く成長できそうなベンチャー企業へ投資する場合を別として、成熟企業に投資する場合、投資先の借金は足かせとなるケースが多いです。というのも、借金がコストだからです。

借金が多い会社は、利益を出しても借金の返済にお金を充ててしまいます。その影響で、利益を出しても、株主に還元されない可能性が高まります。

また、借金が多い会社は、不景気に金利と返済という2つの重荷を背負うことになります。景気が良いときはハイピッチで成長できる一方、景気が悪くなると業績悪化のペースも早まる危険があるのです。

これらの点を踏まえると、熟達した投資家でもない限り、借金が多い会社への投資は控えた方が無難です。

◆危ない会社の見分け方

借金が多く、危ない会社を見分ける際は、「自己資本比率」という指標を確認するのがオススメです。

自己資本比率とは、会社が持つ資産のうち「返済義務のない自己資本」の比率を表す指標です。この数字が高いほど、企業は借金が少なく、財務が健全であるといえます。

自己資本比率は企業が発表している決算短信で確認できます。たいていの企業であれば、決算短信の1ページ目に「自己資本比率」または「株主資本比率」といった指標が掲載されているはずです。目安としては、「自己資本比率が50%以上」の会社を選ぶとよいでしょう。

◆危ない高配当株に気をつけろ!

「配当金が欲しい」という動機で株式投資を始める方は多いはず。それもあり、個人投資家の間では高配当株が人気です。とはいえ、高配当株はピンキリで、危険なものも紛れていますので、注意しましょう。

本記事でご紹介したテクニックを使うことで、高配当株の中でも危ないものを避けることが期待できます。安全な株式投資を目指す方は、ぜひご活用ください!

参考文献:論文:Henry R. Oppenheimer, 1984, "A Test of Ben Graham's Stock Selection Criteria", Financial Analysts Journal, 40(5), pp. 68-74

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

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最終更新:12/20(水) 12:20

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